Tiny Mythical Crusade ─OUTLINE─

Chapter 18  Carnival


 ファーレン奪還からの数日間は目まぐるしいものだった。
 フレッドは、民衆の前での復興演説という大役を果たし、城に帰還したファーレン十三世から表彰を受けるため、宴席に着く。しかし、その宴で宣告されたのは、今回のクーデターの主犯であるルーヴェンスの公開処刑だった。
 クレスは猛反発し、処刑を阻止するため広場へと走る。
そこで見たのは処刑を煽るファーレン国民たちの弱さと醜さだった。罵声と投石を浴びるクレスのもとへ駆けつけたフレッドは、そこで二度目の「国王演説」をする羽目になる。フレッドの飾らない言葉は、民衆を動かし、暴動を本来向けられるべき方向へ誘うことができた。

 一方、城内では皇女セルシナが父に反旗を翻し、ファーレン十三世の──父の独裁の終わりを宣言した。
「私はもう操られるだけの子どもではない、あなたの独裁を横で見ているだけの肩書など私には不要です!」