Tiny Mythical Crusade ─OUTLINE─

Chapter 4  The Heavy Pressure


 追手を逃れるべくフレッドたちは国境である山脈「ライン」に車を走らせる。
ルレオの無謀な判断で検問所を強行突破するも、車はけもの道で立ち往生、ベルトニア兵の保護を期待して夜の山道を歩く羽目となった。

 道中でクレスが足を負傷していることが発覚する。
なりゆきでフレッドが彼女を背負って歩くことになったのも束の間、今度はフレッドが突如として意識を失う。
王位継承の聖水による副作用──動けない二人を置き去りにして、ルレオはひとり先を急いだ。

 王を守る者、その冠位を狙った者、そして今はどちらも「追われる者」である。
恩義を感じてか、クレスはフレッドの介抱に努める。
彼が目を覚ましたところで、下山したと思われたルレオが帰還。あまりの怪しさに入国を拒否されたらしい、ベオグラードの紹介状を見せるためベルトニア兵を連れだっていた。

 三人は再び合流、そしてベルトニア護衛総隊長であるサンドリアに導かれ無事国境を越えることができたが……。
「……お前なんか居てもいなくても歴史にゃ何の影響もねーんだ、だったら……今ここで死んでくれよ」