ベルトニア王の用意してくれた船で三人は海からファーレンを目指す。
快晴だった空は出航後まもなく大しけとなった。なりゆきで最初の見張りをすることとなったルレオが転覆寸前の商船を発見、 迷った末にその救難信号を受け入れることにした。
商船からはスキンヘッドの男が二人、そしてフードを頭からすっぽりかぶった無口な男が一人、救助された。 気さくな商人たちとすっかり意気投合するも、嵐が過ぎ去るや否や彼らはフレッドにナイフをつきつけてくる。
彼らはルーヴェンスの刺客、暗殺者だった。拘束されているにも関わらず、責任を押し付け合い口論を始めるフレッドとクレス。絶体絶命の中退路を開いたのはフードの男、もとい刺客に扮していた革命メンバーの一人、リナレスだった。
何とか刺客を撃退し、ファーレンの端、港町エマにたどりついた一行だったが……。