港町エマはほぼ陥落間近であった。
そこへとどめとばかりにルーヴェンスの騎兵隊の襲撃情報が入る。
戦いに身を投じようとする町民たちを制そうと立ちはだかるクレス、しかし彼らは一歩も引かず、各々武器を手に正面から騎兵隊を迎え撃つ運びとなった。
巻き込まれた形で参戦することになった戦火の中で、フレッドはベオグラードとの再会を果たす。 彼が立案したフレッドが囮となる作戦で、ルーヴェンス兵を一網打尽、犠牲も最小限に敵兵をそのまま退けることに成功した。
エマの町を死守した一行は、ようやく互いの無事と再会を喜び合う。
一方クレスは自分の無力さに愕然としていた。それを知り、つたないながらもなぐさめるフレッド、二人の関係は出会いから随分緩和されているように見えた。
そして一行は「革命」への決意を新たにした。
ルーヴェンスを引きずり降ろし、ファーレンを正常化する。
その背後に潜む強大な影に、そのときは誰も、気づく余地はなかった。