星を南北に二分した「第二ライン」──海境──の解放を防ぐため、一行はベルトニアの気球で上空から海を目指す。 しかし予想を遥かに超える乱気流に巻き込まれ、気球は墜落する。
不時着した先で彼らを介抱してくれたのは、その大陸のただ一人の居住者である快活な少女シルフィ。 彼女は一目でフレッドを気に入り、自分が知っているだけのラインのはじまり、星のはじまり、そして大罪について語り始めた。
──そこはお伽話でのみ存在を語られる幻の『北の大陸』。そしてそこで少女が語るのは、嘘のような真実の神話──
ルーヴェンスの世界侵略さえも、全ては神の手の上での出来事だった……。