Tiny Mythical Crusade ─OUTLINE─

Chapter 2  Swirl Complex


自宅に帰ったフレッドを待っていたのは兄・スイングとの口論だった。
断ち切れないフィリアへの想い、兄への劣等感、そして自分自身への苛立ち、さまざまなものを抱えたままフレッドは月食の日当日を迎えた。

王城までの仮装パレードに紛れて城内に潜入、馬の合わないルレオにサポートを任せ打ち合わせ通りに皇女の自室へ。

万事が恐ろしいほどにうまく進んでいた。
皇女の自室、その扉を開けるまでは……。
「目の前にダイヤと石ころが落ちてたら誰だってダイヤ拾うだろ、 そういう分かりきった選択にいちいち理由があるとも思えないしな」